あ~ぁ、また「あみだくじ」?
「民意を問う」
ここのところ政治用語のようによく聞く言葉だ。
「2:8の法則」ってご存知ですよね。
「パレートの法則」ってやつです。
◆20%の売れ筋商品が総売り上げの80%を稼ぐ。
◆20%の優良顧客が売上の80%を占める
◆故障の8割は2割の部品の不具合に原因がある。
◆所得税の80%は課税対象者全体の上位20%が担う。
◆都市の交通量の8割は、都市全体の道路の2割に集中する。
◆離婚件数の8割を、離婚経験者2割が占める。
◆100匹のアリのうち、よく働くのは2割だけ。
昔は所得分布の経験則として生み出された法則ですが、現在ではマーケティングや売上管理を始め、日常の社会や自然現象にまであてはめて使われます。
☘エリート:凡人
☘富裕層:中流階級層
☘会議で賛同する人:しない人
☘儲かる人:儲からない人
☘災害で生き残る人:生き残れない人
世の中がこの構成で成り立っているとして「民意を問う」とはいかなる意味を持つのか。
民主主義とは多数決が根源。
と言うことは、一般大衆が政治の主導を握るという理屈になりませんか?
政治のプロフェッショナルが他人に意見を聞いて行動するなんて終わってると思いませんか?
昔、学生の頃に先生が国会での議員の様を比喩して、「君たちの今はは大人達の創った世界の縮図だ。手本ではなく、悪い見本にしなさい。皆で何かに取り組む時、決して無関心になってはいけない。」と教えられたことがある。
勿論、政治など関わりのない世代ゆえ、当時の私はピンと来なかった。
その後、ニュースなどで国会の様を見るようになると、あの時先生は“寝てる議員をバッシングしたんだ!”と思っていた。
今考えれば、“多勢に無勢は間違っている。個人としてしっかり主張すべき時は貫け!”というスゴイ教えだったんだと思う。
コミュニティを構成する以上、『縮図』という概念は付きまとう。
例えば、何年も不採算を続けている会社があるとしたら…。
抜本的に改革できる人材が現れればいいのに…と多くの社員は考える。
中流は愚痴こそ弾んでも自らがイノベーションの主になろうとは思わない。
でも何かを変える時は強烈なトップダウンや統率が必要になる。
現実に戻ろう。
あ~ぁ、また「あみだくじ」?
根本的な思想が変わらなければ今の調子じゃ誰が誰に付け変わっても同じ。
今の日常は良かれ悪かれ必然。
変えようと思うなら、今こそ個々が想像することが必要ではないかと思う。
想像は実在しないものを空想することではありません。
ましてや夢物語を語って気をひく事でもありません。
現実に照らしあわせて、冷静に物事を予想し、推測すること。
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