昭和の大罪かも。。。
今も昔も(特に)現業職ではろくに教えもしないで
「仕事は教わるものじゃなく盗むものだ!」とか
「自分から積極的に知識を得ようとしないヤツはダメだ!」とか
精神論を語る優秀な上から目線の上司や先輩方がはびこる。
もちろん、仕事上での上下関係は年齢関係のそれには比例しない。
しかしながら、昨今はひとつの仕事を天職のように追求しようとする時代ではない。
裏を返せば、どんどん新しいことに挑戦しようとする人たちが増えた。
自ずと、新人=年齢が若い、新卒というシーンばかりではない。
ある程度の年齢まで知識と経験を積み上げた人でも、全く畑違いの仕事に身を転じれば何の知識もない新人になる。
そこへ「質問があれば自分からして来い!」なんてのは単純にお門違い。
多分、素人というの質問する内容すら思い浮かばないはずと思うから。
(人手不足だからって若い世代に媚びへつらい、気を遣いながら仕事をイロハを教えるというのも、これまた違うとは思うけど。)
ホリエモンがTVだったか、ツイッターだったか、「一人前の寿司職人になるのに、飯炊き8年、握り3年が必要」という丁稚文化を酷評したのは有名な話ですね。
真の技術を身に付けるために先人たちが行ってきた歴史。
料理は日進月歩、高いレベルを追う求めるにはそれだけの犠牲が必要~理屈では至極頷ける。
しかし、片方で世間のニーズがそこに集まっているかと言えば、寿司業界であれば「回転すし」「立ち食い寿司」が大勢の人の胃袋を満腹にさせているのではないか。
そこに「期間限定50%OFF」とか「築地直送~」なんて触書があれば鬼に金棒。
世間はイロメキだって、長い列に並ぶ。
本物の寿司はここにあり!というならどうやって多くの人を幸せにされられるのか?
結局、選ばれし者の贅沢になるだけのこと。
守るべき食文化なんだ、本物の味を伝えるんだと思うなら、現代は提供する側にも思考の転換と工夫が求められる。
なんてったって、今と昔じゃ時間の流れる速さが違い過ぎる!
あくまでも基本や精神論は大切だが、それに固執していると時代に取り残される。
大概の業界は敏感に察知し進化を遂げようとしているが、悲しいかな現業職だけは人が主体なだけに側面からの影響を諸ともしない。
自分の尊厳を守るために変わることをガードすらする。
そして障壁を造り上げることで、希少価値の高い、もっともらしい世界を堅持する。
技術と思想はどんどん分け与えよう!
いち早くその価値を後世に伝えることに努めよう!
“人手が足りない”
これは必然であり、昭和世代の大罪かもしれない。
近未来の担い手『AI』はそんな悠長な事は言わないと思うし。
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